時価会計の停止 2008 10 18

 時価会計の一部停止も、やむを得ないと思います。
極端に流動性の少ない金融商品について、
時価会計を適用するのは、不自然だと思います。
 元々、私は、極端な「時価会計主義」に疑問を持っていました。
数年前に、日本では、「時価会計不況」という言葉まで生まれました。
「時価会計が不況を作り出している」というわけです。
同時に、四半期決算についても、疑問を持っています。
 このような制度は、大雑把に言えば、
投資家のために作った制度で、
企業経営には、必ずしもプラスにならないと考えています。
 長期的な視点で経営を考えている企業にとっては、
時価会計も、四半期決算も、明らかに有害だと思います。
 このような制度がある限り、
株式の上場は、あまり魅力を感じないかもしれません。
 これでは、まるで「長期的な視点で経営をする」というのは、
愚かだと言っているような制度です。
 時価会計や四半期決算という制度が、
「会社は、利益を求める存在だが、同時に社会的な存在でもある」と考える経営者を、
市場から追い出していると思います。
 つまり、こうした制度は、
良心的な経営者を市場から追い出し、
短期的な利益を求める経営者ばかり生産したと言えるでしょう。
その結果、企業を破壊し、ひいては社会を破壊していると思います。

公共性 publicness 2005 9 26
 公共性が、長期に渡って失われる時代が続くかもしれません。
最近の政府(2005年9月当時)は、郵政民営化という得意分野に特化し、
大企業も、それぞれの得意分野に特化し、収益性の低い分野からは撤退しています。
新興企業に至っては、徹底的な拝金主義に特化しているかもしれません。
 もはや、「公共性」という言葉は、死語になりつつあります。
こんな社会になってしまって、いいのでしょうか。
これが、私達日本人が目指す社会なのでしょうか。
そうだとすれば、実に悲しい。
 どこへ行くのか、日本。
理念もなく、理想もなく。



















































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